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2024年1月17日

[クコ]お庭レシピ 番外編 ゴジベリーを見つけたら!|ナス科クコ属|エバーグリーン

スーパーフード、ゴジベリーは日本でもなじみのものだった

ゴジベリー。健康や美容に関心が高い方々の間ではジワジワとその名が浸透しています。そして、多くの人が一度は口にしたことがあるアレがゴジベリーの正体です。筆者は先日、道端でコレを発見、さっそく採取し乾燥させて利用することに!

道端で発見!

道端で発見!

花もキュート

花もキュート

 

ゴジベリーの正体は…

ゴジベリー、なんだそれは? そんなふうに思っている人も思いますが、杏仁豆腐の上にちょんと乗っている小さな赤い実、あれです。ゴジベリーはナス科の植物で日本では「クコ」と呼ばれ漢字では「枸杞」と書きます。最近は、道端などではあまり見ることできないようですが、ちょっと前(筆者が若い頃)には庭先などにもトゲがあることから泥棒除けになると植えられていることもあった植物です。そのため以前はよく目にし実を摘んで食べたこともあります。

杏仁豆腐の上にのっています(画像はフリー素材)

杏仁豆腐の上にのっています(画像はフリー素材)

 

クコについて

クコは昔から生薬のひとつとしても知られ、あの三大美女のひとり、楊貴妃が毎日食べていたと言われるほど美容成分が豊富なのだとか。ちなみに、生薬ではこの実を乾燥させたものは枸杞子(クコシ)、根皮を乾燥したものは地骨皮(ジコッピ)、葉を乾燥したものは枸杞葉(クコヨウ)と呼んで滋養、強壮などに用いられます。枸杞子(クコの実)には、各種ビタミンやポリフェノールが豊富に含まれていることも知られ、生薬として以外にもドライフルーツとしても用いられています。日本には平安時代に伝えられたとされ、文徳天皇はクコを栽培するための庭園を持ち、あの徳川家康も愛用していたと知られています。

美容や健康に役立つ生薬のひとつ

美容や健康に役立つ生薬のひとつ

 

採取したクコの利用は

「大丈夫ですよね?」と天の声が聞こえそうですが、大丈夫! 生薬の勉強会にも参加していますでご安心を! そんなクコですが、いちばんかんたんな利用と保存は、乾燥させること。フードドライヤーを使うか、なければ天日干しでもできます。そして、この乾燥クコを使い『クコ飯』にチャレンジします。クコ飯は米にクコの実を混ぜ炊き上げたものでクコの新芽も入れるようですが、新芽がないので乾燥クコのみを利用しました。作り方は、普通にお米を炊くときにクコの実を加えるだけ。実際に作ってみると、ほんのりクコの香るクコ飯完成。お好みでダシ汁を加えてもいいとか。

乾燥させたクコ

乾燥させたクコ

クコ飯。だし汁を加えると食べやすい

クコ飯。だし汁を加えると食べやすい

 

面倒なら砂糖漬けがいちばん!

摘み取ったクコの実は乾燥させるのもいいですが、面倒なら砂糖に漬け込むだけでしばらくするとシロップに。数粒のクコを茶碗に入れ、湯を注ぐだけでクコ茶の完成です! 真っ赤なクコの実もそのままで頂くことができます。またクコは、初夏と秋に薄紫色の花を咲かせ、秋に真っ赤な果実を実らせ、害虫にも強く、生命力が強いとされ、鉢植えや庭先で栽培することもできます。

砂糖をまぶしておくと

砂糖をまぶしておくと

 

数日でシロップが。

お湯を注ぐとクコ茶に

お湯を注ぐとクコ茶に

 

(園芸文化協会会員・グリーンアドバイザー ふじ えりこ)


道端で発見!